より一層、人目を引くデザインにしたいなら、スポットカラーを活用した特色印刷という手法もあります。

DTPでデザインが手軽になった反面、モニターで見たものより実際の印刷で仕上がったものの方が色がくすんで見える、といった失敗も増えてきました。
パソコンでの作成時は例えばRGBにすると綺麗な蛍光色が作れます。しかし、印刷用にCMYKにすると蛍光色部分はくすんでしまいます。
これはCMYKは4色のインキの組み合わせで印刷するため、蛍光色のような独特の色が再現できない事情からです。

そこで使いたい解決策が、特色印刷による5色での印刷です。

特色印刷

CMYKの基本色4つに加えて、蛍光色のインキを使用します。例えば蛍光ピンクを使ったデザインなら、蛍光ピンクを加えた5色で印刷すると理想通りの発色となりやすいです。
通常印刷より特殊なインキを上乗せして使用するため、値が張るのが難点と言えます。

プロセスカラーと呼ばれる基本のCMYKの中から理想の傾向ピンクに似た色を探す方法もありますが、手元に色見本がない場合は難しく、またあくまで近い色を探すだけなので高い再現度は期待できません。
予算的に余裕があるのなら、特色印刷を利用した方が綺麗に仕上がるでしょう。

注意したい点としては、紙質によっては特色印刷でも色がくすんでしまう可能性もあるということです。
上質紙に蛍光インキを使用した際、場合によっては色味が違ってしまうこともあるようですので、特色インキを使用した印刷では印刷する素材についても考慮した方が良いでしょう。
事前にご相談されることをおすすめします。

他にも特色印刷の際は特色印刷用の原稿を別に用意する必要があるので入稿時には注意しましょう。
CMYKに蛍光色を追加する際などはお互いの色がズレないよう、CMYK用原稿と特色用原稿に同じ位置でトンボを付けるようにしなければなりません。

【まとめ】

特色印刷の良いところは、色数を増やせるということです。
通常印刷した後にもう一度印刷機を通して特色インキでの印刷を追加で行うため、1色だけではなく2色でも3色でも特色インキをのせることが可能なのです。
ただしインキの数が増えれば増えるほど印刷料金も比例して上がりますので、予算との兼ね合いが必要です。

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