グラフィックデザイン、DTPの知識があれば通常の印刷にはプロセスインキだけを使うと知っていますね。
ですから特別な場合を除いて特色は指定しないはずです。
ここまで読んで“特色ってナンだ?”と思った方は続きを読んでみてください。

特色は特別な場合だけ!

まず、かいつまんで説明いたします。
通常の印刷では、C(シアン)、M(マゼンタ)、Y(イエロー)、K(スミ=黒)の4つのインキを掛け合わせてフルカラー印刷します。
その他に、インキ会社が出しているインキを使うよう指定する場合があります。特色を使う、と言います。
通常の4つにプラスして使うインキが増えるので、納期とコストがかかりますから、特別な場合を除いては特色は使いません。

そのことを知識として把握しないまま、illustratorのデータを作る段階で特色を使ってしまう場合があります。

どういうケースかといいますと、スウォッチパネルから「カラーブック」のカテゴリのライブラリを開き、その中のスウォッチを使ってしまう場合。
それと知らずに特色を使ってしまうことになってしまいます。
また、先方から支給されたドキュメントを開いて作業をする場合にも、スウォッチパネルの中に特色のスウォッチがあり、ついつい使ってしまうかもしれません。

特色を指定したまま印刷会社に入稿すると、これでは印刷できませんとデータ差し戻しになる場合があります。
むしろ差し戻しになれば良いのですが、何の確認や問い合わせもないまま印刷され、仕上がってみたら色味がまったく違った……となれば印刷事故ということになりかねません。

入稿前に対応しましょう

入稿前に自分でチェックしましょう。
特色を使ってないか、どうやってチェックするかですが、ドキュメント上のすべてのオブジェクトを選択してカラーパネルで色を確認していきます。

……というのは、作業として膨大過ぎて現実的ではありませんね。

「分版プレビューパネル」を使えば簡単です。
パネルを見て、「CMYK」「Cyan」「Magenta」「Yellow」「Black」と、5つの項目だけが表示されていれば、特色は使っていないということで問題ナシです。
もし他にも項目が存在していれば特色を使っているということになります。

どのオブジェクトに特色が使われているか確認するには、「CMYK」「Cyan」「Magenta」「Yellow」「Black」すべてを非表示にしてください。
レイヤーパネルと同じように目のアイコンをクリックして非表示にできます。そうすると、特色が使われているオブジェクトだけが表示されるので特定が簡単です。

プリントビズでは特色印刷にも対応していますから、もちろん意図的に特色を使っていただくのは問題ありませんよ。
コーポレートカラーなどで特色を使いたいという際は、お気軽にご相談くださいね。

ご意見、ご要望などございましたらコチラまで、是非ご連絡ください。

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フリーダイヤル:0120-132-768(インサツ ナラバ)
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