昔読んだ時は、そんなに自分の中でしっくりこないなー、と思っても、
年月が経つと「ああ、そうだったのか」とか「その気持ち分かるなぁ」とか
思ったりすることはないでしょうか?

まぁ、私、デトックス花は最近そんなことがありまして

10年程前に読んだ時は、正直読後感としては「へー」くらいの感想しか
もたなかった小説について最近読み返してみたら「お、おもしろっ!」
となりまして。今回はそんな本のお話ですー。

というわけで今回は読んだことがある人もない人も名前は知っている
超有名文学作品、夏目漱石先生『坊っちゃん』について、ですー。
新潮文庫から出ています。

そして今回は最後の方までのネタバレをたくさん含んでいますので、
ネタバレ、ノーセンキューな方はブラウザバックでお戻りくださいー。

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いつも通りあらすじはこんな感じですー。

親譲りの無鉄砲で子供の頃から損ばかりしている坊っちゃんは、父親と死別後、
親の残した遺産のうち兄から渡された600円(兄は同時に清という名の下女に与えるように
と50円を渡した)を学費に東京の物理学校に入学。卒業後8日目、母校の校長の誘いに
「行きましょうと即席に返事をした」ことから四国の旧制中学校に数学の教師(月給40円)
として赴任した。(校長から辞令を渡されるが、辞令は帰京するとき海中投棄したことがここで語られ、坊っちゃんが少なくとも1回、帰京したことが読者に示唆される。)
授業は1週21時間(第7章)。赴任先で天麩羅蕎麦を4杯食べたこと、団子を2皿食べたこと、
温泉の浴槽で遊泳したことを生徒から冷やかされ、初めての宿直の夜に寄宿生達から
蚊帳の中にイナゴを入れられるなど、手ひどい嫌がらせを受けた坊っちゃんは、
寄宿生らの処分を訴えるが、教頭の赤シャツや教員の大勢は事なかれ主義からうやむやに
しようとする。坊っちゃんは、このときに唯一筋を通すことを主張した山嵐には
心を許すようになった。やがて坊っちゃんは、赤シャツがうらなりの婚約者マドンナへの
横恋慕からうらなりを左遷したことを知り義憤にかられる。

(途中までwikipediaから引用)

まぁ、周りに迎合することをせず、自分の心情に従って生きる
坊っちゃんの清々しいお話です。

当時若かりし頃(笑)に読んだ時は、勧善懲悪的なストーリーと、
清廉潔白な坊っちゃん、山嵐vs悪代官のような赤シャツ、野だという構図が
単純に思えて、その時のデトックスにはいまいちピンと
くるものが無かったというか、感性に引っかかるものがなかったのでした。
夏目先生すみません

けれども先日ふっと思って読み直してみると非常に面白かったのです。
特に終わり方がいいなー、と。
表向きはいい人で温和を演じて裏では色々と自分に
得になるように動いている赤シャツや野だに対して、
坊っちゃんと山嵐は、最後一矢報いて、すがすがしい気持ちで物語は終わるのですが、
よくよく考えると赤シャツが行ってきたことは何も覆らないし、
これからも赤シャツは学校において権力を振りかざして好きな事をするだろうし、
坊っちゃんは気持ちよく学校を去って行くけれども、
赤シャツという【悪】に対して、根本的には勝っていないんですよね。

語られなかった登場人物達の心境や今後を考えてみると、
うらなり君はどんな想いで、地元を離れたのか。
マドンナは結局うらなり君と赤シャツをどう思っていたのか。
赤シャツは今後もあの土地で好きなように生きていくのだろうか、
そして、またうらなり君のような悲しい想いをする人が出てしまうのだろうか・・・。
なんてぼんやり考えていたら、
実はかなり切ない物語じゃあないですか

昔の私はそこに気づけなくて、ただの勧善懲悪ストーリーかー。ほげー( ・Д・)
なんて思っていて、すみませんでした夏目先生(本日二度目)

有名だからこそ読んだことがない。
また読んだ事があるけど、大分昔だったなぁ、
なんて方は新たな発見があるかもしれませんので是非
ページ数もそれほどないので、
通勤通学時間にさくっと読めちゃうのでおすすめです。

それでは今回はこの辺でー
ご清覧ありがとうございますー。

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