こんにちは。長浜です。

印刷用のデータを作成するにあたって、必ず必要になる項目という物がいくつかありますが、そのひとつに塗り足しというのがあります。

塗足し.jpg

一般的には馴染みの無い物ですが、DTPデータ作成には必要な事です。 それを分かり易く説明してみます。

データ作成時に、最終的な印刷物の大きさは決まっていると思います(A4サイズとかB5サイズとか)。

そのサイズ一杯に画像や色を付けたい時、要するに縁無し印刷状態にしたい場合には、そのサイズよりも周囲約3mmの余分が必要になってきます。

それが塗り足しです。

では、なぜ塗り足しが必要なのでしょうか。 印刷する時には、仕上がりよりも大きな紙に印刷するのですが、その時にトンボと呼ばれる仕上がり線も一緒に印刷します。 そして、そのトンボの仕上がり通りに断裁する時に必要になってくるのです。

断裁機は、まず紙を動かない様に押さえます。その時にかかる重量は最大約3トン!

断裁機.jpg

押さえられている部分の紙は石の様に固くなっています。 断裁刃はその端を降りて来て用紙を断裁します。ですから、刃の先は固い部分から柔らかい方へと、どんどん逃げていく訳です。 そこで、重なり合った一番上の部分と一番下の部分で誤差が生じくるという結果になります。 つまり、断裁時に生じる誤差の為に塗り足しが必要になってくる。という事になります。

さあ、これで塗り足しについて少しスッキリしましたか?

今後、プリントビズblogでは聞いた事があるけれど、なぜなの? という疑問に対して、できる限り易しく解説していく予定ですのでご期待下さい!!

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