皆様こんにちは、鈴木です。

DTPデータを作成された事がある方はイラストレータの罫線で破線を作られた事があると思いますが、出力したときに「ん???」と思った事はありませんか?

「角を合わしていたのに!」とか「点の数が違う!」とか・・・

原因は解りません(すみません勉強不足です)が、イラストレータの罫線で破線を作成した時、画面と印刷物が違う時があります。

一般的にパスを安定させるのには「パスのアウトライン(オブジェクト/パス/パスのアウトライン)」を行いますが、やってみると・・・・・

2.jpgと、このようになります(「分割/拡張」を行っても同様です)。

では、どのようにすれば作成者の意図と出力物が一致するのでしょうか?

破線のブラシを作成して、アウトライン化するのが有効なようです。
方法を簡単にご説明しますと、

1.円や長方形ツールで塗りと間隔のオブジェクトを作成し、新規ブラシに登録します。
02.jpg

2.破線を設定するパスを作成し、登録したブラシを適応させます。

3. [オブジェクト] メニューから [分割・拡張] を選択し、すべてのオプションを選択して、[OK] をクリックします。


パスに変換.jpg

印刷してもアウトライン化したものは画面と同じ結果になります。

(図は3ptはアウトライン化したもの、2ptはそのままです)

5.jpg

また、イラストレータ9以降では透明部分を分割・統合すれば簡単にアウトライン化が出来ます。
(オブジェクトメニューから Illustrator CS/CS2なら[透明部分を分割・統合]/Illustrator 9/10なら [透明部分を分割]を選択し、 ダイアログボックスのスライダを一番右に移動します。Illustrator 10以降は[すべての線をアウトラインに変換] にチェックを入れ、[OK] をクリックします。その後グループ解除と複合パス 解除を行います。)

では試しにIllustrator 9/10で行ってみると・・・・びっくりです!!

6.jpg

円が楕円になりました。(円が2個重なった形です)

IllustratorCS/CS2で行ってみると

7.jpg

問題ないみたいですね。

これは円の破線の時に見られる現象で、四角の破線の場合は、どのバージョンでも問題はありませんでした。
このような事も有りますので、イラストレータの罫線で破線を作られる時は、十分お気を付け下さい。

今回の「破線」のお話は如何でしたでしょうか?
プリントビズではこれからも、現場で起こったトラブルや対処方法など、皆様のお役に立つ情報をドンドンご提供してまいりますので、どうぞご期待下さい。

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