岩崎です。

今年も元気に多くの新入社員が入ってきました。現在印刷・製本のイロハから研修中です。

そんな研修の話題から界面活性剤のお話です。

当社では主力商品としてオフセット印刷を行っています。オフセット印刷とはご存知通り、水と油の反発を利用して印刷します。インキが付いて欲しくない版面部分に薄く均一に水の膜を張るのに必要なのが界面活性剤です。

風呂場の鏡が湯気で曇ってしまったとき、石鹸を鏡に塗ると曇り止めになることは皆さん経験上ご存知でしょうか?

湯気は表面張力によって丸くなった小さな水の粒です。
その水の粒が無数に鏡の表面に付着した状態が曇っている状態です。
界面活性剤はこの粒の表面(界面)の分子の動きを活発にする働きがあります。
分子の動きが活発になった結果、水の粒は壊れてしまいます。
ですから鏡に塗られた石鹸に湯気が触れた瞬間壊れてしまうのです。

皆さんもご家庭にある石鹸や中性洗剤の成分表示のラベルを一度読んでみてください。界面活性剤の文字が見つかるはずです。
ちなみに印刷で使われる界面活性剤も働きは同じですが石鹸や洗剤ではありませんので悪しからず。

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