こんにちは 新谷です。

よく街角で見かけるフルカラーの物が色褪せて青っぽい色に変色してしまったポスター・・・。(インキのマゼンタとイエローが退色している)
普通のオフセット方式等で印刷された印刷物は、屋外で使用する事を想定していないので、光にそれほど強くないんです。
特に条件の悪い直射日光にさらされると極端な例では数日で色褪せてしまった・・・という事例も聞きます(耐候インキを使用しても数週間保つようなものではありません)。

数十枚以上のロットでは価格面を考慮するとバランスが悪いのですが、小ロットの屋内外のポスターや看板、POP等は大判インクジェットプリンターが活躍してるのをご存知でしょうか?
用紙は10m以上のロール状で幅は、小さい物では40cm位から大きい物では5m以上といったサイズや様々な素材があります。
実際に当社で扱ってる最重量級のロールは、それだけで約100kgあり、プリンターにセットするだけで、まさに労働なんです。
(もっと重たくて機材を使用しないとセッティングが不可能な素材もあります!)
それを使用用途や掲示期間等の様々な要素を考慮し、ベストな素材やインクが使い分けられています。

まずは、大判インクジェットプリンターのインクの特徴をお話したいと思います。今回は顔料インクについてです。
最近の大判インクジェットプリンターの使用インクで代表的な物として、顔料インク溶剤インクがあります。

SOLJET.jpg

かつてよく使用されていた染料インクは発色は良いのですが、水に非常に弱く水滴でインクが滲んで流れてしまいます。
さらに、耐光性が悪いのがどうしてもネックでした。そこで伸びてきたのが顔料インクでした。
顔料インクは、耐光性も良く室内であれば多少、陽が当たっても数ヶ月色褪せる事無く使用もできます。


当初は染料インクと比較すると、発色で問題があった顔料インクもインクジェットプリンターの技術進歩によって今ではとても美しい仕上がりに出力が出来る様になり、写真品質のような仕上がりによってオフセット印刷と比較しても全く見劣りしないどころか、それ以上の仕上がりも可能になりました。
その秘密は、顔料インクの特性が素材に染み込みにくいこともあり、表面に受理層と言われる定着材を施した特殊加工の素材を使用している事にも関係があります。
この受理層にインクが定着して乾燥する仕組みになっている事で、素材に染み込まない事から、滲みが少なく細かい文字も再現できます。


顔料溶剤.jpg

逆に、染み込まない分、受理層ごと擦れて剥がれる場合もありますので印刷後の取り扱いには注意が必要です。
対策として、表面をラミネート加工で保護する事によって、さらに耐光性も増し、長期間の使用も可能になります。
後は、先述の通り、掲示期間や掲示環境等に応じて適切な素材や溶剤インクとの兼ね合いが出てきます。

続きは、次回の溶剤インクのお話にて・・・。

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