こんにちは 新谷です。

今年も晴天に恵まれたゴールデンウィーク(6日だけ全国的に雨でしたが・・・)を皆さん楽しく過ごされたのではないでしょうか?
プリントビズではGW中も24時間ずっと営業中で(もちろん交代です…)、たくさんのお客様からご入稿、お問い合わせを頂きました。
ありがとうございました!

さて、前回に続き大判インクジェットプリンタのインクのお話を進めたいと思います。
まず簡単に前回の内容をおさらいしてみますと…
染料インク顔料インクの特徴。
そして普通のオフセット印刷やインクジェットの染料インクより顔料インクが耐光性が優れており重宝されてきた経緯をお話し致しましたよね。
そこで、耐光性が良いとなるとやはり屋外で使用する用途が求められる様になりました。
そこで、顔料インクも紙ベース以外の素材が開発され出てきました。
しかし、ペンキ等で描かれる普通の看板程、耐光性が良くはありません。
そんな用途から溶剤出力のインクジェットの開発が始まりました。
当初は、顔料インクが出始めた頃と同様、発色の具合は、細かく綺麗には再現されませんでした。
最も大きな看板を出力するのに繊細な色使いや細かな解像度も必要なかったのかもしれません。

溶剤インクは、顔料インクの様に素材に受理層を必要とせず、素材を浸食してインクが素材に染み込む様になります。
主な特徴は、とにかく耐光性が強いと言う事です。もちろん顔料インク同様、水に流れる事もありません。
サンシャインテストと言いまして太陽の紫外線を想定した耐光性のテストで2年から3年退色しない検査結果があります。
同様の環境で顔料インクと溶剤インクを比較すると3倍から5倍以上インクが退色しないという結果が出ました。
そして、今ではかなり美しい発色と細かい再現性を実現しており顔料出力と比べても見分けがつかない位になりました。

しかし、これで屋外の使用に関しては溶剤インクで出力すれば3年は大丈夫!とは言い切れないのが現実です。
これも曖昧なようですが実際屋外で使用される場合の設置される環境によって一概に決める事が出来ないのです。
日当りの度合い、温度、湿度、さらには雨風の当たり具合等の条件によって大きく左右されます。
最近問題の酸性雨やトラックの排気ガスの多い道路沿い等の条件によっても変わってくるようです。
こんな所でも環境問題が絡んできている事に少しびっくりですね。

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