こんにちは。二度目の登場の杉山です。10月に入り、秋を感じたいと、ブーツを履いたり、茶系の服を選んだりして、日々過ごしております。
皆さまは、どのような秋をお過ごしでしょうか?
前回の紙の目の話に引き続き、紙シリーズということで、今回は紙の重さと厚さの話をさせていただきます。最後まで、お付き合いくださいませ。
プリントビズの商品の一つに皆さまから大人気の「コート90kgフライヤー」というものがございます。この「コート90kg」とは、用紙の種類のことですが、「この90kgって何を表しているの?」と、不思議に思った方はいらっしゃいませんか?その疑問、私が解決させていただきます。
コート90kgというのは、コート紙の中で連量が90kgの用紙ということを表します。
用紙を扱う際、全判の用紙(印刷物の元となる大きな用紙)1000枚で1つの単位とすることが多く、これを「連」と言います。連量とは、その1000枚の用紙の重さを表しています。
注意:厚さがある板紙は100枚が一連となります。
全判にも四六判、菊判、A判、B判、ハトロン判などサイズがあり、印刷業界では一般的に四六判の連量を使い、その用紙を呼ぶことが多いです。(詳しくはプリントビズblogの「四六判・菊判」をご覧ください)
ということは、コート90kgなら、四六判のコート紙が1000枚で90kgになるというわけです。
ご理解いただけたでしょうか? 1枚1枚はペラペラな紙でも1000枚も集まると、相当な重さになります。ご家庭のプリンター用紙や新聞紙でも、数が増えると、「結構重いな〜」と感じることありますよね。紙って、意外に重いんです。
では、この用紙の重さで何が分かるのでしょうか?
用紙の厚さを表しているのです。
普通厚さというと、cmとかmmなどの長さで表すのでは?と、お思いの方もいらっしゃるかと思います。しかし、印刷用紙の1枚の厚さをマイクロメーターという専用の測定機器(写真参照)で測定いたしますと、単位はマイクロメートル(1/1000mm)ととても小さな単位となりますので、通常重さで厚さを表しています。ちなみにコート90kgの用紙をマイクロメーターで測ってみると、80マイクロメートル(0.08mm)でした。一般的なコピー用紙とほぼ同じ値です。
プリントビズでご注文いただく時に、用紙を選んでいただくところがあるかと思います。
コート90kg、コート110kg、コート135kg・・・これは、用紙の厚さを選んでいただいているのです。
同じ種類の用紙であれば、重さが重くなるほど、厚い紙ということになります。
※用紙の種類が違う場合、同じ重さであっても、厚みは異なります。
ただ用紙の重さを聞いても、どのぐらいの厚みなのか分からないというのが正直なところだと思います。プリントビズでは、印刷用紙サンプルを含む資料を無料でお届けいたしておりますので、ぜひご利用ください。百聞は一見に如かずという言葉もあります。実際にお手に取り、色々な用紙の厚さをご確認の上、用途に合った用紙をお選びください。