こんにちは、森川です。今回のブログでは無線綴じ冊子の作り方の流れをご紹介をしてまいります。

現在開催しているキャンペーンにもあります、無線綴じ冊子印刷はカタログなどページ数の多い場合にご利用いただいております。中綴じ冊子はその名の通りセンターで二ツ折りし、針金2カ所で綴じる冊子ですが、無線綴じ冊子は糸や針金(線)を使用せずに糊で綴じられたものになるので「無線」綴じと呼ばれます。背が平できれいな無線綴じ冊子ですが、一体どのように作られているのでしょうか?

無線綴じ冊子を作る時は一枚一枚のページを印刷するのではなく、図のように一枚の大きな紙に並べて印刷したものを折って冊子にしています。そのため、印刷する前には1ページごとのデータを決まった並び順にしなければいけません。

まず、印刷された紙は折り機にかけられ、ページ順になるよう畳まれた折丁というものが作られます。開いている状態だと複雑な並びになるので作業の中では間違っていないか実際に折丁を作って確認をしています。「この並びで本ができるの?」と疑問をもたれた方がいらっしゃいましたら、ぜひ並びが合っているかメモ帳などを折り確かめてみてくださいね。

印刷ー折丁
印刷ー丁合い

図の紙では16ページまでの冊子しかできません。次のページはというと、17ページから32ページまでが付け合わされたものが別に印刷されます。同様にページ数が増えると、別の折丁が増えていきます。それらを一冊分ずつ組み合わせていくのが、丁合いという工程です。


無線綴じ冊子印刷の工程

丁合いされた冊子の本文はミーリングといって、背に糊がつきやすいように背を削ります。次にホットメルトという糊がつけられて表紙でくるまれます。最後に三方裁ちといい、背の部分以外の面をきれいに断裁してそろえて完成です。


無線綴じ冊子の機械

右の写真は丁合いや糊つけ、表紙つけ、三方裁ちを一連の流れでできる無線綴じ冊子専用の機械です。けっこう大きいですよね。ベルトコンベアのラインの上を流れている冊子は三方裁ちをするまでに糊を乾かしている部分です。ホットメルトはその名にもありますように高温で溶かして固める接着剤なんです。

さて、無線綴じ冊子の作り方の流れをご説明してまいりましたが、ご理解いただけましたでしょうか?無線綴じ冊子は見開きで開ききれない為、データ作成の際にはノド側(背側)のデザインにご留意下さい。他にもデータ作成についてご不明な点がございましたらカスタマーサポートセンターまでお問い合わせください。


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