こんにちは。杉山です。

今回は、オンデマンド印刷より、POD上製本冊子印刷のご紹介です。上製本とはハードカバーのことで、絵本に多く見られる製本の1種です。私が小さい頃よく読んでいた「シンデレラ」の絵本も、上製本で出来ていたな〜とふと思い出しました。

さて、ここからは、上製本の各部名称やハードカバー製本機、作り方を順番にご紹介して参ります。

1.上製本の各部名称


オンデマンド印刷上製本の各部の名称



2.ハードカバー製本機のご紹介


オンデマンド印刷のハードカバー製本機HCM-1オンデマンド印刷のハードカバー製本機HCP-1


左の機械(HCM-1)は、ハードカバーを作成する機械で、右の機械(HCP-1)は、ハードカバーと本身の接着を行う機械です。この機械を使い、どのように上製本は作成されるのでしょうか?


3.上製本作成の流れ


◯材料の準備
材料の準備をするHCM-1のタッチパネルご注文時に、通信欄にご記入いただいた[本文仕上がりサイズ]と、厚みをHCM-1のタッチパネルに入力すると、必要な板紙や表紙のサイズが表示されます。そして、表示に従い、各パーツを作成します。

表紙は、NexPressS3000というオンデマンド印刷の機械で印刷し、表面はグロスP.P.加工を行います。

◯ハードカバーの作成
ハードカバーの作成板紙と表紙を、HCM-1の上部にセットし、ヒーターローラーで圧力をかけながら、接着します。そして、HCM-1下部で、板紙の周りの部分を折り返しながら熱で接着します。表紙がかたく、丈夫な理由は、板紙と背板を表紙に接着しているからなのです!


◯本文の作成
本文の作成本文は、NexPressS3000で印刷後、無線綴じ機で綴じます。無線綴じについてはこちらから→「無線綴じ冊子ができるまで」
図の部分が粘着になっている見返しと、寒冷紗(かんれいしゃ)を表紙代わりに製本を行います。
※寒冷紗・・・目の粗い極めて薄い綿布、または麻布。(広辞苑より)


◯ハードカバーと本文の接着
ハードカバーと本文の接着上でもご説明しましたが、専用の見返しは粘着テープになっており、ハードカバーと本文の位置合わせをした後、仮着けをします。その後、HCP-1でノドの成型を行い、寒冷紗、見返しとハードカバーを圧着して、上製本の完成です!


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