欧文フォントフリーフォントについて

欧文の文字(欧文フォント)も、和文フォントと同じように、セリフ体とサンセリフ体のふたつに分けることが出来ます。
セリフ体は、TimesNewRomanに代表されるような縦線が太く、ウロコのある書体です。明朝体に似ていますね。
サンセリフ体はArialやHelvetica,Corbel,Calibriのように、線の太さが一様でウロコのない書体です。

欧文はアルファベットで出来ています。
AからZまでの26文字で、小文字も合わせると52文字です。
つまり、52文字だけフォントを作ればよく、和文フォントに比べると格段に文字数が少なく、フリーフォントもたくさん出回っています。

セリフ体の起源は古く、ローマ字のアルファベットにおけるセリフは、古代イタリアでの石刻文字が紀元とされています。

セリフ体の基本ローマン体


セリフ体で立体活字のことを、ローマン体といい、書体のひとつです。
明朝体とよく似た字体で、古代ローマの碑文で用いられた書体を意識してデザインされています。

このローマン体が斜体になっているものをイタリック体と間違える場合がありますが、イタリック体は筆記体を基本としいた書体で、ローマン体をそのまま斜体にしてものではありません。

イタリック体は、独立して存在する書体で、フォントファミリーにイタリック体を作成しているフォントもあります。

英語圏においては、古代ローマに起源を持つ書体群を指すときは大文字でRomantypeと、近代以降の書式としての立体活字を指すときは小文字でromantypeと呼び分けることが慣例的に行われています。

欧文フォントの選び方

欧文フォントは非常に種類が多く、フリーフォントもたくさんあります。
装飾が施されていたり、クラシックな筆記体やカリグラフィーなど、デザインのヒントになるフォントがたくさんあります。

フリーフォントでも、商業用に使えるものと、個人的に使えるものがあります。
著作権表示をよく読み、ダウンロードして使用しましょう。

長い文章を記述するときは、判読性の高いものを選ぶ必要があります。
サンセリフ体は、広告やポスター、ロゴに適している書体ですが、長い文章で使用する時に注意が必要な場合があります。
書体によっては、たとえば「a」と「o」が同じような丸さや形でパッと見た時に判断できないものもあります。

小さな文字になると、もっと判別ができなくなります。
読みやすいかどうかを念頭に置いて、フォントを選ぶ必要があります。

ロゴやキャッチコピーに使うのではなく、文章の記述の場合には、かっこいいや可愛いだけでフォントを選ぶことがないようにしましょう。

また、長い文章となると、引用や出版物の名前、強調等の場合に、イタリック体を使う場合があります。
日本語フォントにはイタリック体はないので、斜体をかけるだけでよいのですが、欧文フォントには「イタリック体」があり、引用や出版物の名前、強調等のときに使われることと定義づけられています。

イタリック体と斜体は違うため、このような必要がある場合は、イタリック体・太字が用意されているフォントファミリーを選びましょう。

欧文フォントを活用しよう

欧文フォントはアルファベットだけで出来ているので、手軽にダウンロードできたり価格も安価なものが多いですね。
日本語フォントもこれくらいあったら良いと思うのですが、アルファベットの文字数と比べると、やはりあの漢字の量やひらがな、濁音などの表記、体裁の調整など、高価なのも頷けるのではないかと思います。

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