A4やB4サイズなどと異なる印刷物が作りたい時、何を参考にすれば良いのでしょうか。今回は、紙の寸法を交えながら解説していきたいと思います。

一般的な洋紙の寸法はA判:625×880、B判:765×1085の2種です。
印刷の機械も、基本的にはこの2種が印刷できるように作られています。

さらに上記A判より一回り大きい菊判、B判より一回り大きい四六判という紙もあります。菊判:636×939で、四六判:788×1091のサイズです。

菊判と言うと、日本発祥のようにも聞こえますが、用紙の起源は輸入紙から来ています。
もともと新聞用紙として輸入していたそうなのですが、その輸入紙が包まれていた包装紙に描かれていたダリアの花が菊に似ていたことや、新聞の「聞」を「きく」と読むことから、菊印判として売り出されたことが始まり、と言われています。

また、四六判ですが、明治時代にイギリスから輸入されていた紙が元になっているそうです。
それは大八つ判と呼ばれていたようで、その全紙から4寸×6寸のページが32面取れるので、ここから転じて「四六判」と呼ぶようになったのだそうです。

【まとめ】

印刷機は用紙を掴むための咥えが10mm程度必要です。それを考慮した上で、仕上りサイズプラス塗り足し天地左右3mmずつ入れたものが何面入るかによって、用紙と印刷物の効率的な組み合わせが決まってきます。

折りがある印刷物も、これと同じ考え方で作成すれば問題ないでしょう。
ただ、ページものの冊子になってきますと、これら以外に綴じ方によって必要な余白が変わってきます。冊子を作る際は、市販物を参考にして作成する方が良いと思います。

変則サイズの印刷物を考える際、基本的には作りたい仕上りサイズを大きくして、一番近いA系統、B系統のサイズで考えるのが良いでしょう。
あるいは、横や縦に長い場合は、今回書かせていただいたような考え方で1枚の紙で何部、何面入るかを考えることで、お望みのサイズの印刷物を作成することができます。
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