オブジェクトのサイズを変形する際には拡大・縮小ツールを使いますね。
アバウトに変形させたいときはドラッグして、正確に拡大したければダイアログを出して数値入力すれば良いですね。
でも、他にも便利な変形の方法があるのです。

その名の通り、変形のためのパネルです

私は「変形パネル」を頻繁に使います、とても便利だからです。
オブジェクトを2倍のサイズに拡大してければ、オブジェクトを選択して拡大・縮小ツールを選んでダイアログを出し200%と入力すれば良いですね。

ですが、オブジェクトの幅を右に10mm広げたいときは?
あるいは高さを任意の数値にしたいときは?

オブジェクトの現在の幅や高さを確認しておき、しかるべき倍率を計算して拡大・縮小することもできるでしょう。
ですが、手間がかかります。
「変形パネル」なら、それが簡単にできます。

使い方も簡単です

オブジェクトを選択して「変形パネル」を見ると、そのオブジェクトのアートボード上でのX座標、Y座標での位置と、幅と高さが、基準点などが示されます。

オブジェクトの幅を右に10mm広げたければ、まず基準点を左(左上でも中でも下でも)にしてから、Wすなわち幅の入力フィールドに表示されている値に、10を足した値を入力すれば良いのです。

もっと言えば、入力フィールドの値の末尾にカーソルを置いて「+10」と入力すれば済みます。
illustratorのパネルやダイアログの入力フィールドは四則演算を実行してくるからです。

オブジェクトの高さを任意の数値にしたい場合は、もっとシンプルです。
Hつまり高さの入力フィールドにダイレクトに任意の数値を入力するだけです。

このように「変形パネル」を使えば簡単にオブジェクトのサイズを変更できるのです。
回転もシアーもできますし、移動させることもできます。
基準点にだけは、注意してくださいね。

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