デザインには精度が求められます。オブジェクトをミリ単位で移動させることが求められたりもします。
そのために、数値入力で正確に操作する方法を身につけたいものです。

誰にでも正確な作業ができます

長い経験に裏打ちされた勘の冴えで、オブジェクトを1mm移動する。
そういう世界もあるとは思いますが、誰もが長い経験をもっているわけではありません。

その代わり、初心者でも正確な作業ができるのが数値入力による操作です。

任意のオブジェクトを1mm移動させるには、オブジェクトを選択してメニューバー「オブジェクト」→「変形」→「移動」で移動ダイアログを出し、右に動かすのなら水平方向の入力フィールドに「1mm」と入力してOKします。
これで誰でも正確に1mm移動させることができます。

メニューバー「オブジェクト」→「変形」→「移動」という操作は煩雑なので、ぜひショートカット(comand+shift+M)を覚えておきたいですね。
(実はもっと簡潔な操作もあるのですが、それはまた別の機会にお話しします。)

みんなで正確に作業ができます

数値入力のメリットは正確さだけではありません。
設定を共有できるというメリットもあります。
これは、誌面のデザインにおいて有効となります。

ページ数の多いパンフレットやカタログの案件では、何人ものメンバーで分担して作業をすることが多くなります。
そしてページ数が多くなると、全ページで共通のデザイン要素というのがあるのです。

たとえば全ページに小見出しが入るとして、ADが小見出しを少し下げてくれと指示をしたとします。
この場合、全てのページで同じだけ垂直方向に移動させなければなりません。あるページの小見出しだけ下がり過ぎている、というのは許されないのです。

現場のチーフ的立場から小見出しを1mm下げてという指示があれば、何人で作業分担していようと(遠隔地にアウトソーシングしていようと)、みんなが数値入力で移動させれば設定の統一が図られるのです。

このように、数値入力によって精度の高い仕事ができるわけです。
みなさんも是非、数値入力のクセをつけるよう意識してみてください。

ご意見、ご要望などございましたらコチラまで、是非ご連絡ください。

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メールアドレス:info@printbiz.jp
フリーダイヤル:0120-132-768(インサツ ナラバ)
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