グラフィックデザイン、DTPの作業をillustratorで行うときの話です。真ん中に作りましょう。
そうすると、いろいろと便利です。どんな風に便利なのか、お話ししますね。

まずは下準備を

たとえばハガキサイズのDMを作るとします。
まず作業のスタートとして新規ドキュメントを開きますが、仕上がりがハガキサイズだかろといって、ハガキサイズ(一般に100mm×148mm)のドキュメントは開きませんね。
おそらく多くの人はA4サイズの新規ドキュメントを開くと思います。

さてA4サイズのアートボードの、どこにハガキサイズのデータを作りますか?
やや左上でしょうか、左右の真ん中で天地の上のほうでしょうか。

いえ、左右天地の真ん中、ド真ん中にデータを作りましょう。

手順としては、長方形ツールでハガキサイズの長方形を数値入力して作成し、それをアートボードの天地左右の中心へ(整列パネルを使ってください)。
そして「塗り」と「線」を「なし」にしてトリムマーク、アピアランスを分割という流れですね。
これでアートボードの真ん中に仕上がりサイズのトンボができて、作業の準備が整いました。

細かいメリット

さてアートボードの真ん中にデータを作るメリットです。
まず、デザイン的に中心に配置したいオブジェクトの整列が楽です。選択して、アートボードの左右または天地の中央に整列パネルを使って配置してあげるだけ。
これは、テキストや画像を左右のセンターに配置する左右対称のデザインの場合に特に威力を発揮します。

また、作業中にこまめに表示倍率を変えるのが効率的な仕事のキモですが、真ん中に作っておくと「アートボードを全体表示(command+0)」や「100%表示(command+1)」、あるいはショートカットでスームイン、ズームアウトする際に、見たい箇所へのアクセスが効率的になります。

それから、たまにアートボード自体のサイズを変更したい場合があります。
一般的に仕上がりサイズ+トンボも納まる寸法でアートボードを作成しているものですが、校正用にPDFや画像として書き出す際には仕上がりサイズきっちりで書き出すことがあります。

そんなときも「アートボードオプション」ダイアログを出して、基準的が真ん中であることを確認しておいて、「幅」と「高さ」の数値をダイレクトに書き換えてあげれば済みます。

どうでしょうか。
以上は細かいことばかりではありますが、データがアートボードの真ん中になければ“えーっと右に20mm寄っているからマイナス20で…”などと余計に考えなければならず効率が落ちる、ということにもなります。
真ん中にあれば、いろいろ簡単に済むのです。小さなところから効率化を図りたいものです。

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