グラフィックデザインやDTPの作業では、複数のソフトウェアを起動していることが珍しくありません。
さらに、それぞれのソフトウェアで複数のドキュメントを開いて作業することも、これもまた珍しくありません。
そういう作業をしていると、処理が重くなったり、メモリが足りないというアラートが出たり、最悪フリーズしたり……。
そんな不都合を回避するためのPhotoshopでの工夫についてお話しします。

リソースが増やせればいいのですが

いくつもの仕事を同時にやらせようとすれば、必要なのはメモリです。
少なくとも8GBの実装がなければ、ちょっと厳しいですね。
illustrator CC(2014)の必要システム構成も8GB以上を推奨していますし、メモリが少ないとインストールさえできない恐れもあります。
Photoshop CC(2014)は2GB以上が必要とされ、Adobeの要件に目を通しただけだとメモリを必要としないのかなという印象を受けるかもしれません。

ですが実感として、Photoshopのほうがメモリを食う印象です。

快適に作業するにはメモリを多く積んだり、ストレージを拡張すればいいのですが。
そういうリソースを増やすにはコストがかかるし、すぐに実行できない状況もあるでしょう。
そこで、使い方を工夫してみましょう。

いろいろ捨てながら作業しましょう

Photoshopのメニューバー「編集」の中に「メモリをクリア」があります。これを使いましょう。

作業を重ねるにつれて、いろんなことが記憶されていきます。こういう操作をした、こういう状態だったといった記憶が、なにか操作をするたびに積み重なっていきます。
それがメモリを圧迫するわけです(ストレージの空き容量も使われます)。
そういう記憶、キャッシュや「ヒストリーパネル」に残っていくものを、捨てましょう。

「メモリをクリア」では「取り消し」という項目をクリアできますが、これはcommand+ZでUNDOした記録を捨てるということです。
捨てればUNDOできなくなりますが、そもそもcommand+Zを何度もやるのは感心しません。作業が一段落した時点で「取り消し」を捨てましょう。
「メモリをクリア」では「ヒストリー」も捨てられます。これもまた、あまり「ヒストリー」に頼るのは推奨できませんから、捨てましょう。

加えて「環境設定」で「ヒストリー」の保存数を小さくしておくのもオススメです。
また大きなデータをコピーすれば、クリップボードにそれが記憶されます。
そのまま作業を続けるのは好ましくありませんので、ペーストして用が済んだら、小さな意味のないデータをコピーしてクリップボードのデータを置き換えておくのも良いでしょう。
「メモリをクリア」でクリップボードをクリアすることもできますよ。
“やり直しができる”ということに頼らずに、まめにメモリをクリアして快適に作業できるように心がけてくださいね。

プリントビズでは大判ポスター印刷を承っておりますが、B0サイズポスターのメインビジュアルをPhotoshopで制作する際など、まめにメモリをクリアしないと作業自体がハイリスクになってしまいますよ。

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