あつい。最近の日差しはなんなんですか(゚皿゚メ)
もう人を殺しにかかっていると言っても過言ではない・・・あづー。

私が子供の頃はこんなに暑くはなかったし、日差しももっと穏やかだったぞー。
地球温暖化が憎いー。
そんな時は。

『人間どもこそ。地球を蝕む寄生虫!!
 いや・・・寄生獣か!』


という漫画『寄生獣』の言葉を思い出します。
そんなわけで今回のブログはちょっと前にブームってました『寄生獣』

・・・ではなく。

同じ作者の『ヒストリエ』という作品についてご紹介(☆゚∀゚)
寄生獣は2014年に実写映画やアニメや、色々やってましたので、そちらを
一度ご覧になることをおすすめしますー。
こちらも名作

そんなわけで今回は岩明均先生『ヒストリエ』です(。・ω・)ノ゙

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あらすじはこんな感じです。
あ、今回は序盤のネタバレを結構含んでいるので、
ネタバレNGの方はお読みにならないでくださいー。



古代ギリシャ。マケドニア王国のアレキサンダー大王に仕えた
書記官エウメネスの波乱の人生のお話。
青年エウメネスが故郷のカルディアに戻ってきて、過去を振り返るところから始まります。
エウメネスはカルディアの顔役であるヒエロニュモス家の次男として何不自由のない
生活を送っていました。
子供の頃から非常に利発で、成績優秀、運動もできて、ちょっといい雰囲気になっている
ガールフレンドもいたりして、順風満帆な生活です。

ただ、たまに不思議な夢を見ました。
知らない女性の夢。その女性が剣を持って舞うように戦っている夢。
その女性の夢を見ると、何だか懐かしいような、切ない気持ちになったりするのです。

そんなある日、スキタイ人奴隷であるトラクスという人が、主人を殺し、脱走します。
(古代ギリシャ人は異民族に対して、蛮人(バルバロイ)と蔑称し、
 奴隷として扱っていた。この時代奴隷は命のある道具として扱われている。
 スキタイ人も捕らえられ、奴隷として働かされていたようです)←ここ重要
市民兵を次々に殺していき、逃げるトラクス。
多勢に無勢で彼は結局逃げ切れずに殺されますが、
この彼の脱走が、エウメネスの人生を大きく変えてしまいます。
トラクスは逃げる途中、エウメネスの父ヒエロニュモスも殺してしまいますが、
これは実はヒエロニュモスの部下ヘカタイオスが、自分が地位を得るために、
トラクスに罪をきせて、自身の主人を殺害した陰謀だったのです。
父の死に疑問を抱いたエウメネスはそれを訴えかけ、査問会の場で、

「父が襲われる以前に、トラクスが瀕死となっているところを見た、
トラクスに父を殺す力はもう残されていなかった!」


と訴えかけます。

それに対して、周りの大人たちは何故瀕死となっているトラクスを見たのに、
誰かに連絡せず、放っておいたのか、奴はカルディア市民を何十人も殺した蛮人なのに、

とエウメネスの証言の隙をつきます。

エウメネスは見つかってなぶり殺しになるのは・・・どうかと。
それにそのことは今の問題とは関係ない、
と言いますが。
ヘカタイオスはエウメネスに言い放ちました。

『関係あるのさ!』
『親近感というか相通じる何かがあるんだろうさ』
『同じ蛮人(バルバロイ)同士。つまりお前もスキタイだからな』


エウメネスさん
( ゜д゜)ポカーンである。
自分はカルディア市民から忌み嫌われていたスキタイ人だった?
ということは父も母も兄も血がつながっていない、ということ?
そして夢に出て来た女性は?
自分の存在が根幹から揺るがされますが、その状況下で、ヘカタイオスに言い放つ
一言がまた格好いいんですよね!
それは是非、読んで確認してみてください(*゚∀゚)っヒヒ

というのがこの作品ヒストリエの序盤です。ええ、まだ序盤です。
何不自由のない生活から、転落
そっから紆余曲折あって、マケドニアのフィリッポス二世(アレキサンダーの父)
に仕えて、というところまで話が進んでいます。

そんな大変なことがあったのにエウメネスはいつもひょうひょうと
自身の知略をもって、物事を解決していきます。
そのひょうひょうとした感じが格好いいんですよね
そして、人と人との間のドラマも絶妙。
母と子、父と子など、
一瞬の間に去来する人の感情を無表情にも近い微妙な表現で表しています。
これが非常にうまいので、実際に見ていただけたらいいのですが。

言葉でこの面白さを表現することに挫折しました。゜゜(´□`。)°゜。
なので、是非一度読んでみてくださいー。

ではでは、今回はこの辺で。ご清覧ありがとうございます。

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