皆様、こんにちはー
前回のブログで、事故物件を引き当てたとお話しましたが、
無事物件を見つけて、一人暮らしを開始することが
できたデトックス花です(。・ω・)ノ゙イェイ
引っ越し費用と家賃でかつかつなので、
引きこもりが加速しそうです(*゚∀゚)っひゃはー
そんなわけで、デトックス花のお盆休みは引っ越しに追われていましたが、
皆様はお休みを満喫されましたでしょうか?
今回は引っ越しの合間にもくもくと読んでいた本をご紹介致します。
突然、外国人作家の本が読みたーいという気分になり、
数冊まとめて買いましたので、
今回はその中の1冊の感想でも綴らせていただきます。
ご紹介するのはアーサー・C・クラーク氏の『幼年期の終わり』です。
あらすじはこんな感じです。
米ソの宇宙開発競争が熾烈さを増す20世紀後半のある日、
巨大な円盤状の宇宙船多数が世界各国の首都上空に出現する。
宇宙船に搭乗する宇宙人の代表は、自分はカレルレンという名であること、
今後地球は自分達の管理下に置かれること、などを電波を通じて宣言する。
カレルレンは国際連合事務総長ストルムグレンを通じて地球を実質的に支配し、
その指導の下、国家機構は解体してゆく。
地球人はこの宇宙人を「オーバーロード(上帝)」と呼んだ。
ストルムグレンは地球人としてはただ一人、オーバーロードの宇宙船に立入り
を許されたが、オーバーロードは決して生身の姿を見せようとしない(Wikipediaより)
Wikipediaのあらすじだと、オーバーロード達が地球を武力で侵略した
ように思えますが、彼ら武力を一切使わず、圧倒的なテクノロジーで
人類を屈服させます。
人類は一滴の血も流すことなく(ある程度の反抗はありますが)
オーバーロード達の知識と技術によって屈服しますが、
人類の上に立つ存在ができたことによって、
人類同士の争い、国家間、宗教観などによる争いは一切なくなり、
平和と呼べる時代が到来します。
世界が平和になると人類側のオーバーロードへの不満も徐々になくなり、
平和をもたらしてくれた存在への感謝を抱くようになります。
しかし、オーバーロードは何十年もの間姿を現さず、
宇宙船から指示を出すことによって統治を続けます。
序盤は、このオーバーロードとはどんな姿をしているのか、
またオーバーロードの目的とはなんなんだろうか、という点が
クローズアップされており、一向に姿を見せない異星の存在への興味と
好奇心が湧いて、一気に読み進めてしまいます
個人的には姿を現した時は、正直ちょっと「うーん」という感じだったのですが、
姿を現したものの、地球にやってきた目的はずっと伏せられているので、
その点が気になって結局、最後まで読むスピードは落ちませんでした(* ̄∇ ̄*)
圧倒的な存在に統治されるということは、
宗教や国家や人種の壁を取り払って、
人々を【人類】という大きなくくりにしてしまいます。
誰も差別を受けないし、誰も飢餓で亡くなることはないし、
労働も機械が行ってくれるので、人類はただ知的好奇心を満たすために、
生きるという存在になります。
色々なものの境界線を取っ払ってしまうと、どんどん個性がなくなっていって
しまうんですよね。平和なんだけど、それでいいのだろうか、と登場人物の
何人かもそんな疑問を持つのですが、読みながら同じことを思ってしまいました。
SFですが、ドンパチするような派手な描写は一切なく、
読後感は寂しさと孤独を感じるような作品でした。
『認めがたいことだろうが、現実と向き合わなくてはならない。
きみたちが太陽系の惑星を支配する日はいつか来るだろう。
だが、人類が宇宙を制する日は来ない』
とオーバーロードは言います。
その意味、無力感、絶望そして希望を
是非、読んで確かめてみてください。
それでは今回はこの辺で。
ご清覧ありがとうございますー
前回のブログで、事故物件を引き当てたとお話しましたが、
無事物件を見つけて、一人暮らしを開始することが
できたデトックス花です(。・ω・)ノ゙イェイ
引っ越し費用と家賃でかつかつなので、
引きこもりが加速しそうです(*゚∀゚)っひゃはー
そんなわけで、デトックス花のお盆休みは引っ越しに追われていましたが、
皆様はお休みを満喫されましたでしょうか?
今回は引っ越しの合間にもくもくと読んでいた本をご紹介致します。
突然、外国人作家の本が読みたーいという気分になり、
数冊まとめて買いましたので、
今回はその中の1冊の感想でも綴らせていただきます。
ご紹介するのはアーサー・C・クラーク氏の『幼年期の終わり』です。
あらすじはこんな感じです。
米ソの宇宙開発競争が熾烈さを増す20世紀後半のある日、
巨大な円盤状の宇宙船多数が世界各国の首都上空に出現する。
宇宙船に搭乗する宇宙人の代表は、自分はカレルレンという名であること、
今後地球は自分達の管理下に置かれること、などを電波を通じて宣言する。
カレルレンは国際連合事務総長ストルムグレンを通じて地球を実質的に支配し、
その指導の下、国家機構は解体してゆく。
地球人はこの宇宙人を「オーバーロード(上帝)」と呼んだ。
ストルムグレンは地球人としてはただ一人、オーバーロードの宇宙船に立入り
を許されたが、オーバーロードは決して生身の姿を見せようとしない(Wikipediaより)
Wikipediaのあらすじだと、オーバーロード達が地球を武力で侵略した
ように思えますが、彼ら武力を一切使わず、圧倒的なテクノロジーで
人類を屈服させます。
人類は一滴の血も流すことなく(ある程度の反抗はありますが)
オーバーロード達の知識と技術によって屈服しますが、
人類の上に立つ存在ができたことによって、
人類同士の争い、国家間、宗教観などによる争いは一切なくなり、
平和と呼べる時代が到来します。
世界が平和になると人類側のオーバーロードへの不満も徐々になくなり、
平和をもたらしてくれた存在への感謝を抱くようになります。
しかし、オーバーロードは何十年もの間姿を現さず、
宇宙船から指示を出すことによって統治を続けます。
序盤は、このオーバーロードとはどんな姿をしているのか、
またオーバーロードの目的とはなんなんだろうか、という点が
クローズアップされており、一向に姿を見せない異星の存在への興味と
好奇心が湧いて、一気に読み進めてしまいます
個人的には姿を現した時は、正直ちょっと「うーん」という感じだったのですが、
姿を現したものの、地球にやってきた目的はずっと伏せられているので、
その点が気になって結局、最後まで読むスピードは落ちませんでした(* ̄∇ ̄*)
圧倒的な存在に統治されるということは、
宗教や国家や人種の壁を取り払って、
人々を【人類】という大きなくくりにしてしまいます。
誰も差別を受けないし、誰も飢餓で亡くなることはないし、
労働も機械が行ってくれるので、人類はただ知的好奇心を満たすために、
生きるという存在になります。
色々なものの境界線を取っ払ってしまうと、どんどん個性がなくなっていって
しまうんですよね。平和なんだけど、それでいいのだろうか、と登場人物の
何人かもそんな疑問を持つのですが、読みながら同じことを思ってしまいました。
SFですが、ドンパチするような派手な描写は一切なく、
読後感は寂しさと孤独を感じるような作品でした。
『認めがたいことだろうが、現実と向き合わなくてはならない。
きみたちが太陽系の惑星を支配する日はいつか来るだろう。
だが、人類が宇宙を制する日は来ない』
とオーバーロードは言います。
その意味、無力感、絶望そして希望を
是非、読んで確かめてみてください。
それでは今回はこの辺で。
ご清覧ありがとうございますー