皆様、こんにちは。デトックス花ですー

今回はSLAM DUNKやバガボンドでおなじみの
井上雄彦先生の『リアル』をご紹介したいと思います。
なぜ、あえてリアルなのかと言いますと、
私の周りにあまり読んでる人がいなかったからです。
SLAM DUNKとバガボントは読んでいる人が結構いるのに、
なぜリアルは読まないんですか!みなさん!!
という私の憤りが今回のブログを書かせているのです
うおお



ストーリーを簡単に説明しますとこんな感じです。
元々は短距離走の有力選手であったが骨肉腫により右脚を切断。
夢を諦めざるをえなかったが、車イスバスケットに出会い、
生きる道を見出した戸川清春(写真右)と。
高校のバスケ部に所属していたが、部活の仲間からの執拗な嫌がらせにより
自暴自棄になり、女の子をナンパするが、自分の起こした事故により
その子を下半身不随にさせてしまった罪を背負う野宮朋美(写真左)と。
その野宮に嫌がらせを行い、バスケ部からの居場所をなくさせ、
自分は人生の勝ち組だと人を見下して生きてきたが、
事故により下半身不随になり、全てを失った高橋久信の
三人の主人公の視点から描かれる、それぞれの人生のREALを描いた話になります。
人生どん底まで沈んでしまった三人が、少しずつ前に進んだり、
後退したりを繰り返しながら、生き方を模索していく話です(´;ω;`)
戸川は男前で、芯が強く前向きで、どんな困難にも基本的にポジティブに
生きていこうとするタイプの人間ですが、それゆえに周りから理解をされない
ことがしばしばあり、衝突します。
才能がある故の葛藤といいますか、そういうのが描かれているのが戸川の話です。
そんな戸川に対して野宮は凡人として描かれています。
基本的にいい奴で、周りにもとても優しく気遣いのできる人間なのですが、
なにせ不器用。大好きなバスケもすごく上手なわけではなく、
働き出した会社もすぐ倒産してしまう。
今を大切にしよう、今ここにあるのが俺の道だ、と思って頑張っても
その結果が全然ついてこない。
頑張ってるのに、なんでうまくいかないんだろ、
そんなもどかしさが野宮視点にはあります。
高橋はそんな野宮を見下していたのですが、事故により足が動かなくなる。
今まで見下してきた人間に今度は見下される立場となり、
プライドがずたずたになります。でも生まれつき、性格がねじ曲がっていた
わけではなく、過去の出来事により、そのような考え方になってしまった
という経緯もありました。全てを失ってから、自分の価値観をもう一度
見つめ直す高橋のストーリーは心に迫ってくるものがあります。
挫折と前進を繰り返す物語は痛々しいほどのREALであり、
一見すると車椅子バスケだとか下半身不随だとか、健常者からすると
違う世界のことに感じられる話なのですが、そんなことはなく、
下半身が動かないってだけで、全く違いなんてないってことを
教えてくれる話でもあります。だから万人に響く物語となっているのです。
なので、SLAM DUNKとバガボントは読んだけど、
リアルは読んでないという方は、是非、是非、是非っ

リアルも読んでみてくださいー。
それでは今回はこの辺で。
ご清覧ありがとうございますー


