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こんにちは、トントロです。


前回は、ヌリタシの無い状態で用紙が断裁される時に、

断裁がズレると断ち残しのような現象がでてしまうって事をご紹介させていただきました。



今回は、じゃ〜なんでズレるの?ってことですが、


その前に、印刷は用紙にインクを載せて色を再現して

みなさんがモニター上にレイアウトした絵柄を表現しています。


その用紙は紙で、紙は湿度や温度に大きく影響します。


紙が湿度に多少なりとも影響があった場合に、


紙の伸縮が発生してしまいます。


紙の伸縮は一般的に縦方向で 0.1~ 0.5%、

横方向 2~ 3%程度ですが、紙によっては、

もっと大きく縦方向に 1~2%、横方向に 3~5%程度も

伸びるものもあります。


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印刷会社では、温度や湿度は出来るだけ安定した

管理を 行っておりますが。それでもやはり微妙に紙の伸縮は発生してしまいます。

また、印刷は用紙にインクを載せて絵柄を再現します。

紙の繊維の膨張はそういったインクでも微妙に発生します。

また、そのインキの乾燥によっても用紙の伸縮は

多少ではあるものの発生してしまっているのです。

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たとえば、A4サイズの絵柄の印刷を行うとします。

データ通りのサイズで用紙に描かれた後で、

上記のような紙の伸縮が発生していたとしたらどうでしょう。


印刷時にはA4サイズであっても、乾燥し、断裁などの加工を行う際に

紙の伸縮が起きていれば、用紙に描かれている絵柄はA4サイズよりも

縮んだサイズと言うことになります。


A4サイズよりも縮んだ絵柄を、今度はA4サイズに断裁を行えば・・・・。

周囲の白場が入って来てしまうのです・・・( ;∀;)

ちじむ


上図のような現象は、わかりやすく、若干の誇張して表現しましたが、

ズレる原因は他にもあります。

何百枚といった用紙を一度にまとめて断裁を行う際に、

柔らかい紙に一箇所に圧がかかります。これも微妙ですがズレる原因の一つです。

他には一度にまとめて切る訳ですが、まとめる時にもやはり用紙が全て完全に

揃えて切れる訳ではなく、コンマ数ミリといった、微妙なサイズでズレる場合もあります。 


それら、様々な原因によって、罫線一本分程度のズレが発生する場合もあるんです。

紙の断裁ズレはどうしても発生してしまう現象なのです。

お分かりいただけましたでしょうか〜。


ヌリタシについては、ここまでです。

次回は違う不具合について、ご説明させていただきますね〜。(^ω^)

次も比較的多い不具合なので、みなさんよろしくお願い致します。m(_ _)m





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