こんにちは。新谷です。
サインディスプレイのお話、第3弾です。
自動車や電車の車窓から外を眺めていると、普段あまり気にしないかもしれませんが、日本の街の風景に欠かせないアイテムにのぼりが上げられるのではないか?と思うくらいあちらこちらに立ち並んでおります。
私自身も以前なら、さほど気にする事もなかったのですが、サイン関係の仕事に携わる関係もあり本当にどこにでも立っている姿に気付いてしまいました。
これを職業病ともいうのかもしれませんが、皆さんも一度気にして見慣れた道を通るとき改めて見てみると本当に驚く程、様々な絵柄ののぼりに出会えるのではないかと思います。
実はのぼりは旗から発展したもので、その歴史は古く「魏志倭人伝」や「日本書紀」に伝えられていたとか。
現在の竿に通す形は応仁の乱以前からで、武士がのぼりを背に付けて戦の際、敵味方を区別していたという事です。
というような歴史をみても、のぼりは日本の歴史と共に発展し我々の生活に浸透してきたものといえるでしょう。
話を現在に戻しますが、当社の小ロットののぼりは、昇華転写方式を採用しております。
昇華転写の簡単な行程を説明致しますと…
1・分散染料インクをインクジェットプリンタにて転写紙に逆像でプリントします。
2・その転写紙とプリントしたい布を合わせ熱ローラーの熱圧着機で加熱します。
そうする事により、気化したインクが化学繊維のに入り込み、正像で染色されるという仕組みです。
のぼり用の布地は、テトロンポンジという薄手の生地で昇華転写の際,裏まで染み込んで非常に裏抜けの良い仕上がりとなります。
3・四方ヒートカットしたものにチチと呼ばれるポールとのぼりをつなぐ帯を縫い付けます。
染めなので耐水性が高く、高精細インクジェットですので画像もグラデーションも細かく再現され、美しい発色が特徴です。
使い方とのぼりを置く環境にもよりますが、屋外使用で3~5ヶ月程度ご使用頂けます。
また、セット販売用の竿は伸縮タイプで、台のタンクは注水式タイプをご用意させていただいております。
古き染め物の時代から現在の昇華転写へと手法は変われど日本の歴史にとけ込んで、今なお私達の生活にマッチしているのぼりって凄いと思いませんか?