岩崎です。
先日もお話いたしました、新人研修でのお話です。
印刷業界で常識となっているルールも当たり前かもしれませんが結構一般の方には知られていません。
例えば、横長の絵柄で裏面は縦の絵柄の場合、左が頭(天)というルールがあります。
名刺印刷やポストカード印刷等で裏面が横長の絵柄での印刷方向などで知っていれば便利だと思います。
話は変わりますが、毎日通勤途中に電車の車内で見かける吊広告。
この吊広告にもひとつのルールがあります。
最近はデザインの多様化で一概には言えなくなってきていますが、
吊広告では広告の下部に社名や商品名、ロゴを入れます。
ちょっと気にかけて見てみると、このパターンが結構多いことに気づかれるはずです。
吊広告は真下近くに立たないと読んでもらえません。
その向こうの吊広告は読んでもらいたくても手前の吊広告が邪魔になって読んでもらえません。
そこで広告最下部に社名、商品名を配置するのです。
一度車両の一番端に立って振り返ってみてください。
不思議なことに車内に吊られている広告の下部だけが反対側の端まで全部見えます。
せめて社名や商品名だけでもと考えられた配置なのです。
眠気まなこの新人たちもこの話には感動したのか、目が覚めたようでした。